HOME > THE WORLD > Asia > Sri Lanka > (2)

スリランカ旅行記(2012−2013)

インディ・アーッパ(右)。スリランカ朝食の定番。

問題のパサパサチャーハン(右)

カラスの群れ。手すりで作戦会議か。

ガンガラーマ寺院のゾウ

ガンガラーマ寺院本堂内の仏像群

説明販売の盛況

2.コロンボの雑踏(2)
2012年12月26日水曜日。
今朝未明の3時30分頃からいきなりの豪雨。1時間くらい降ったろうか。おかげで少しは涼しくなった。それまで、蚊と暑さとでほとんど眠れなかったのだ。夕方からずっと寝ていたとはいえ辛い。蚊のせいで窓を閉めざるを得ず、暑さが応える。日本から持ってきた蚊よけスプレーが効かないのか。窓を開けていたのが敗因か。最悪の状況だ。
結局9時過ぎまで寝る。雨が降ったおかげでやや涼しい。
まだ体調が芳しくない。頭が少し重い。クソをし顔を洗う。
10時前、フロントで今晩の分の宿代を払い、外に出る。じわじわと暑さが戻ってきている。
朝食は昨晩夜でも開いていた食堂でインディ。アーッパ。スリランカ朝食の定番。これはいわゆるライスヌードルのようで、これにカレーをかけて食べる。現地の人を真似て、僕も右手で食べてみた。食べ辛い。カレーは辛い。
フォート駅に行き、明朝のアヌラーダプラ行きの電車のチケットを求める。1等が700ルピー、2等が400ルピーとのことだが、2等はもう満席とのこと。仕方なく1等のチケットを購入。
近くの露店でみかんを2個買い、138番のバスに乗って南へ向かう。国立博物館の近くで降りたつもりが、道に迷う。強烈な日差しの下、歩き回ってたどり着く。広大な芝生の前庭を持つ、白亜の建物だ。ここには、スリランカの歴史的遺物が展示されている。スリランカは仏教国であり、アヌラーダプラやポロンナルワといった遺跡から出土した仏像が並ぶ。それとともに、シバやビシュヌといったヒンドゥー教の像も大量展示。また、仮面や人形、昔のスリランカノ暮らし再現、等の民俗・風俗関連の展示も充実。国立博物館の裏には、国立自然史博物館があり、スリランカの動植物の紹介がされる。スリランカという国が何となく見えてくる。
2時間たっぷり博物館を見た後、昼飯。体調が思わしくなく、これ以上カレーの辛さには耐えられなかったので、中華にする。『歩き方』に載っていた168海鮮城という中華料理屋へ。これまた道がよく分からなくなる。『歩き方』の地図が悪いのか、僕の勘が悪いのか。何人もの人に道を聞くが、みんなはっきりしない。目の前の通りの名前も『歩き方』とは違ったりしているので、説明するのが難しい。やっとのことで見つけた168海鮮城は、思ったより高級で参ったが、チャーハンと野菜スープを食す。チャーハンはパサパサで味なし。なんじゃ、これは?という代物。これでオレンジジュース入れて1140ルピー(約9.2ドル)とは暴利もいいとこだ。スリランカ人のチャーハンとはこんな味気ないものなのだろうか。
気を取り直し、シーマ・マラカヤ寺院へ歩く。この寺は、ベイラ湖の上に建つ湖上寺院。スリランカの生んだ偉大な建築家、ジェフリー・バワの設計。新しい。入り口に横たわる仏陀。この寺自体は観光客が若干入っているが、湖岸には昔店やレストランであったであろう場所が、閉鎖され廃墟となっている。もう何年も放棄された車が物語る。ここは昔賑わっていたのだろうか。いまでもそれほど周りは寂れているようには見えない。人通りもそれなりにある。この廃墟はいかにして出来たのか。廃墟に花を添えるように、カラスの群れが手すりにびっしり留まっている。コロンボはカラスの街だ。カラスの姿がとにかく目につく。
シーマ・マラカヤ寺院の木造の本堂に入る。スリランカでも、他の東南アジアの仏教国と同様、寺院は神聖な場所なので、入る際には靴を脱がねばならない。ベイラ湖は、湖というよりも池といったほうがいいが、向こうにはいくつかのビルが見える。湖上には白鳥型をした足こぎボートが何艘か浮かんでいる。
ここでデジカメの調子がおかしくなる。手振れ補正かフォーカスか分からないが、モーターが回り続けて、カメラが振動するのだ。これでは撮影どころではない。症状が出たり出なかったりで、騙し騙し撮影する。
その後ガンガラーマ寺院へ。ここにはゾウがいる。昨日フォートでトゥクトゥクドライバー達が言っていた言葉を思い出す。ゾウのショーか。
ゾウは、足を鎖につながれ、エサの葉を食べていた。彼(彼女)もまた、人間にこき使われているのだろうか。スリランカにはアジアゾウが生息している。昔インドとは陸続きだったので、つまりは大陸の一部だったので、こんなに小さな島国ながらもアジアゾウがいるのは容易に納得できる。彼らは、仏教の祭りに借り出され、パレードを彩る重要な一員となる。また、観光地でも人間のために働いている。ゾウライドツアーとして観光客を背中に乗せて観光地を歩き回るのだ。タイのアユタヤでもあったな。そもそもゾウというのは賢くて強いので、昔のインドでは戦争で戦象として使っていたそうである。アフリカゾウは象牙のために中世に乱獲され、絶滅の危機に瀕した(激減後、保護のおかげで今では少し持ち直した)が、アジアゾウもそうなのだろうか。以前、スリランカにおいても開発のための森林伐採が激しく、野生動物の住処が年々減少し、野生動物の生活に深刻な影響が出ている、というテレビをやっていたが、開発途上国のジレンマは続く。宅地造成のためであれ農地開拓のためであれ、経済発展のための自然破壊は、今まで先進国と呼ばれる国では当然のように行われてきた。人間は、自然を破壊することで現在の生活を成立させたのである。
ガンガラーマ寺院は、コロンボ中心では最も大きな寺院の一つ。入り口ではキンキラキンの仏像がお出迎え。本堂内には大きなものから小さなものまで、座像、立像の仏様が立て続けに鎮座している。寺の一角にはガネーシャ(頭がゾウのヒンドゥー教の神)も祭られている。この国における仏教とヒンドゥー教の共存ぶりがうかがえる。共存というか、融合といったほうが近いのかもしれない。
101番のバスで、ペターのフォート駅前に戻る。今日も一日歩き回った。さらに少しペターを歩き回る。昨日の青空広場近くでは、衣料品の説明販売をしている。日本でもドンキホーテとかマツモトキヨシで道行く人々に向けて延々と特売品の説明をしていることがあるが、ここでは人だかりが出来て盛況である。ラップ風の毛糸の帽子を被った若者がマイクを持ち、集まった買い物客にラップ風の弾丸のような説明をひねり出している。シンハラ語だろうから全く分からないが、何と言っているのだろうか。
「へい、安いよ安いよ、このTシャツはお買い得だ、生地が違う!」とかだろうか。
彼は写真を撮っている僕を見つけ、微笑を浮かべる。
夕暮れ、街にアザーンが鳴り響く。スリランカに来て初めて聞く。ペターにはモスクもあるのだ。このモスクを撮影しようとしたが、依然としてデジカメが変調をきたしている。粘るも結局撮影できず。これは本格的にカメラを調達することを考えねばならない。思えば過去二度、カメラが旅先で壊れてカメラを現地調達した。一度目はカンボジア、二度目は南アフリカ。あと雨で危うく故障しかけたのがイースター島。2010年の南アフリカ旅行、ジンバブエのビクトリア滝で、同じく滝から吹き上がる水しぶきによって、一度はイースター島を生き延びた前のカメラがついにやられて、南アフリカのケープタウンで今のこのカメラを買ったのだ。このカメラは10m防水で水には絶対的に強いはずだったが、水とは関係ないところで故障してしまった。実はこの症状は以前にも何回か発現していたのだが、今まで何とか使用に耐えてきた。しかし今回はもう修理が必要だろう。
朝食を食べた店で昨日と同じようにサムサと甘い菓子を買って7時頃にホテルに戻る。食欲が衰えている。
明日は早く起きて、電車でアヌラーダプラへ向かう。PM8時に眠りにつく。だが、蚊がいる上、外では夜間工事で音がうるさいために寝付けない。夜中、ついに窓を閉める。暑い。快眠できないのは最悪だ。
夜が更けるにつれようやく少し涼しくなり、なんとか眠りに落ちる。

(続く)
(戻る)

(スリランカ旅行記 Top −2−3−4−5−6−7−8−9) 

HOME > THE WORLD > Asia > Sri Lanka > (2)